ハロウィンの起源について考える

halloween_mansionさて、今年もハロウィンの季節がやってまいりましたね。筆者が来独する前には、さほどでなかったように記憶していますが、ここ2,3年で日本でも急激に盛り上がった感がありますね。ニュースサイトや友人のSNSの投稿などを見ると、大人も子供も仮装して街を歩く・・・なんて、渡独して、まだ3年ほどにしかならない私でも、軽くカルチャーショックを覚えるほどです。

しかし、ドイツの場合は、同じような時期にSt.Martin祭がありますからね。日本ほど普及してはいないようではありますが、街を見渡せば、やはりあちこちで、小規模ながら、ハロウィンパーティーをしていましたし、お店のショーウィンドーはハロウィン仕様、飾り用のかぼちゃが、St.Martinのお供え用のリースと共に店頭に並んだりして、浸透しつつあるようですが、やはり、伝統を重んじるお国柄。そのスピードは実にゆっくりです。日本の劇的変化を見たら、ドイツ人はさぞや驚くことと思います。

さて、そんなハロウィンについてですが、以前、ホジソンさんのレッスンで、ハロウィンの起源についてのイギリスの新聞記事を読んだことがありました。これが、興味深い内容でしたので、抜粋してご紹介したいと思います。

皆様、ハロウィンにはどのくらいの歴史があると思われますか?なんと、2000年以上の歴史があるんだそうです。ハロウィンの起源は、ケルト人たちのSamhainという古いお祭りなんだそうです。諸説あるようですが、ケルト人は農耕民族であり、彼らにとっては、夏は、再生の時期、光の時期であり、冬は死の時期、暗闇の時期であったようです。ケルト人は主に北ヨーロッパにいた民族のようですので、電気もなにもなかった当時は、冬は本当の意味での真っ暗闇だったことでしょう。夏と冬の切り替えの日、つまり夏の最後の日、がちょうど今のハロウィンの日である“10月31日”であったんだそうです。

ケルト人たちの間では、10月31日には、あの世への扉が開き、悪霊たちが地上に降りてくると信じられていて、その悪霊を追い払うために、仮装をし、一晩中火を焚いたんだそうです。その火を祭司たちが各家庭に配ってまわったそうで、その火が、冬の間中、暗闇を照らし、人々の体と心を暖めたのでしょう。それが、現在ではろうそくにとって代わり、かぼちゃをくりぬいて作る、Jack-O-Lanternになったと言うわけですね。(ちなみに、イギリス人であるホジソンさんによるとイギリスではもともと“かぼちゃ”ではなく“かぶ”をくり抜いたそうですが)。

実は、昨年の今頃、当時インターに通っていた息子のために、学校内で行われる大きなハロウィンイベント用の衣装を探しに行ったことがありました。筆者がイメージしていたたのは、日本で皆が来ているような、鮮やかな明るいオレンジのかぼちゃモチーフのかわいらしいコスチューム。しかし、あちこちのハロウィンコーナーを探し回りましたが、一部の赤ちゃん用を除いては、どこにもそんなコスチュームは見当たりません。その代わりにあるのは、おどろおどろしい、どくろや悪魔をイメージしたようなものばかり。衣装の横には、特殊メイク用の道具がずらり。真っ赤な血のりなんかもおいてあります。(ちなみに、女子は魔女です。)結局、日にちがなかったこともあり、仕方なく、不本意ながら魔道士のような衣装を購入したことがありました。しかし、それも、こうした起源を知ると納得ですね。

ちなみに、そんなハロウィンもやはり欧米の文化ですから、キリスト教と歴史的に関連があるようです。8世紀頃に、グレゴリー教皇がそれまで5/13であった、“諸聖人の祝日”(All Saints Day/All Hallows Day)を、11/1に移行したのだそうですが、そうすることで、ケルト人の土着のSamhainと一緒にしようとしたのではないかと言われているようです。おそらくケルト人たちへのキリスト教布教の目的もあったのでしょう。そこから、ケルト人のSamhainというお祭りが、11/1のAll Hallows Dayの前夜、All -Hallows-Evenとなり、やがてそれが省略されて、Halloween=ハロウィンとなったのだそうです。ただし、現在のキリスト教では、ハロウィンをキリスト教由来の儀式とは認めていないようです。

さて、簡単にご紹介しましたが、このように、本来の意味を知ると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか?0076

レポーター: りんごの木編集スタッフA子。ドイツ在住2年目。ワイン片手に、おいしいもの、楽しいことを探して、あちこち旅することをこよなく愛する6歳男子ママ。管理人ヒサコ氏の発想力と行動力に惚れ込み、りんごの木スタッフの一員となる。

ハロウィンの起源について考える への2件のフィードバック

  1. Pretty Witch のコメント:

    ケルトもゲルマン民族ですが、キリスト教のincuturation(文化内受肉、文化内開花と訳されますが、文化に根付くという意味です)が一番成功したのがゲルマン民族だと言われています。現在のキリスト教には、ゲルマン民族の土着の信仰、習慣がかなり残っています。ヨーロッパを経由しないキリスト教、キリスト教の本質は何なのか探ってみるのも面白いと思います。

    • aya のコメント:

      PrettyWitch様、コメントありがとうございます。るほど。そういった観点でも調べてみれば、また新しい発見がありそうですね。

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