ヒサコラム 日独比較文化論ードイツでスムーズなコミュニケーションを図るためにー

FullSizeRenderみなさん、ドイツ人との挨拶で、握手しながら相手の目をきちんとみてますか?笑顔だけど違うところを見ながら挨拶していませんか?

あるいは、お酒の場で乾杯をする時「Prost」と言いながらグラスをぶつけ合う相手の目をきちんと見ていますか?

おそらく日本では、このような場面でしっかり目を合わせて握手をしたり、乾杯したりしていないように思います。

特に親しい間柄ではない人と挨拶を交わす病院やお役所、友達の家でのパーティーなどでの挨拶のときに日独のコミュニケーションの相違が顕著になります。これに気付いてから、ドイツ人(欧州の人々)との対外的なコミュニケーションがスムーズになったと感じているので、今回、ぜひみなさんにご紹介したいのです。

しっかりと目を合わせて握手しながら挨拶をすること、乾杯することが、ここドイツではとても大切なポーズになってきます。ドイツでは、このがっつり目を合わせて握手をすることで、まず信頼関係を築く素地が作られます。これをしないと、誠意や相手への敬意がないと思われてしまいます。

まず、病院にいって診察室に入った時のシーンを例にあげましょう。ドイツでは、まず握手をしてアイコンタクトを取ります。その際、名前を呼んでくれることがほとんどです。「あなたと話しをします」という誠意を示す大切なポースなのです。そして、診察後にも、先生と握手をして、目を見ながら挨拶をして退室します。

翻って日本ではどうでしょう?もちろん親しい間柄であれば、当然目を見て会話をしますが、そうではない対外的な場面ではあまり目をきちんと合わせません。一時帰国のとき、意識的に観察してみると、病院ではコンピューター画面をみてお医者さんは私の話を聞き、最後は「お大事にされてください」と、とても丁寧な対応でしたが、私の目ではないところを見て先生はおっしゃられました。そんな時にふと違和感といいますか、文化の違いを感じました。

さらに、日本への一時帰国時にお店では、最後に私が「ありがとうございました」と目を覗き込むようにして最後にお礼を言うと、店員の方はすかさず私に深いお辞儀をしてくださいました。最後の挨拶すらも目が合わず、最後に私が見たのは相手の方の頭のてっぺんでした。日本ではそれほど近しくない人(お客さんと店員さんという関係など)と話す際は、きちんと目を見て話すことをしない傾向にあることに改めて気付きました。逆にがっつりと目を見ることは「ジロジロ」見られているという印象を相手に与えてしまいます。つまるところ、失礼な行為になってしまうのです

日本ではおそらく、しっかり目を合わそうとするとスムーズなコミュニケーションの妨げすらなることもあると思います。日本では接客されているときも、非常にクオリティの高いサービスをうけていると感じます。テキトーにあしらわれている感もなく、ただ目をがっちり合わせず、おでこあたりを見ながら、あるいは顎あたりに視点を置いて、私と会話をしているのです。

これはもはや文化というか習慣の違いだと思っています。どちらがいいとか悪いとかではなく・・・。日本のお辞儀文化は、とても美しいものであるし、ドイツのアイコンタクト文化もそれはそれで安心できるものです。ただ、ドイツにいる限り、ドイツ的に振る舞うことも場合によっては必要だと思うのです。これは日常生活もしかり、国際的なビジネスシーンでも同様です。郷に入っては郷に従えということで、まずはきちんと相手と目を合わせて握手をしながら、自己紹介したり、相手の名前を呼んだりすると、この国では相手との関係性がスムーズにいきます。この日独の違いを意識しながらドイツ生活をよりよいものにしたいものですね。

文責 管理人ヒサコ

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