St.Martin(ザンクトマーティン)って誰?どんなお祭り?

いよいよ今週はザンクトマーティン(St.Martin)のお祭りです!地元の幼稚園児や小学生の間で盛り上がっているみたいだけど、いったいナニ???という方のために、今回はSt.Martinというドイツでは子供たちには欠かせないイベントについてお話しします。

IMG_5779ドイツでは11月上旬、ザンクトマーティンフェスト(St.Martin Fest)といって、子供達が小学校や幼稚園でランタンを作り、それを持って明かりを灯し、みんなで歌を歌いなが、暗い夜道を本物の馬に乗ったSt.Martinの後ろに、ぞろぞろと行列を作って道をねり歩くというお祭りがあります。

最後には地域にある広場に皆で到着し、St.Martinたちの寸劇を見ます。そして、St.Martinのおきまりソングを合唱して、オフィシャルなイベントはそこで終了します。その寸劇とは、馬に乗ったSt.Martinと乞食が登場し、凍てつく寒さの中、凍え死にそうな乞食を、St.Martinが、自身の赤いマントを半分に切って、その乞食に渡すという心温まる物語です。毎年毎年、全く同じことを飽きもせず繰り返します。

IMG_5674ここで強調したいのは、子供にとってはオフィシャルイベント終了後がメインということです。寸劇がおわり、合唱がおわると、子供たちは走って近くにあるレストランやカフェ、お店などを訪れます。ランタンを持ったまま、いくつかバリエーションがあるSt.Martinソングを、大きな声で店員さんに向かって歌います。すると、お店からお菓子がもらえるのです。大きな袋とランタンを持って、子供たちは周辺のお店を練り歩き、歌を歌いまくります。

そんな、毎年行われるキリスト教の伝統行事ですが、でもザンクトマーティンって一体誰なんでしょうか?

【マーティン祭の由縁】

IMG_5807ザンクトマーティンは、ハンガリーに316年に生まれ、イタリアのパビィーア市で育ちます。15歳で軍人となったマーティンは、軍人時代からとても人助けに熱心でした。ある日とても寒い冬の日、乞食がお腹をすかして凍えているのを見たとき、彼は自分の剣で羽織っていた自身の赤いマントを半分に切り、乞食にあげたそうです。その夜、マーティンは、マントをあげた乞食が出てきて、実は乞食はイエス・キリストだったという夢を見ます。この夢をもとに、彼はキリスト教に洗礼をし、軍隊を辞めてフランスに移住し、そこでヒラリウス司教の弟子となったそうです。

ザンクトマーティンはとても人助けに優れた人だったことから住民にも大変好意を持たれ、住民はフランスのトウール県の司教になるように望まれました。

最終的にザンクトマーティンは、司教の地位につき、この間に驚くべき実績を成し遂げたそうです。80歳で亡くなった際には遠くからも人々が葬式に集まりほど有名になるほど、人格的にすばらしい人物だったようです。このお祭りは、このようなエピソードが元になっています。

【なぜ、この時期にガチョウ料理が季節料理としてでてくるのか】

伝説では、ザンクトマーティン自身がそれに値するほどの人間では無いと恐縮し、ガチョウ小屋に住民から見つからないようにと隠れたのですが、残念ながら、檻の中のガチョウが、びっくりしてガーガーとうるさく鳴いてしまい、結局は、住民に見つかってしまったそうです。そこで、ザンクトマーティンはこのガチョウたちを料理してしまったそう。そこから、ある説では、マーティンズガンツといって、11月11日にガチョウを食べる習慣がドイツではできたのではないかと言われています。ちなみに、ガチョウはガンツですが、レストランなどでは複数形でゲンゼと書かれていることが多いです。少し脂っこいので、焼き林檎を添えていただくのがドイツ流です。

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子供たちは好きなランタンを作ります

今年は、まだまだ今週来週と、各地域でザンクトマーティンの行列がでますので、子供達と一緒にザンクトマーティン祭に繰り出してみてはいかがですか?

寒くて長い冬が始まるドイツでは、冬が始まるこの季節から、いろいろな子供向け行事があります。ぜひ寒く暗いドイツの冬は、このようなイベントを楽しで、明るく過しましょう!

レポーター WAKA

ドイツ人の旦那と、3人の子持ちママ。2011年からデュッセルドルフから北に車で25分の小さな町に暮らしています。ドイツ人の生活や暮らしのちょっとしたアイディアなど、身近な情報を中心にレポートします。

St.Martin(ザンクトマーティン)って誰?どんなお祭り? への1件のフィードバック

  1. Hiromi Himuro のコメント:

    はじめまして。
    詳しい説明をありがとうございます。楽しそうなお祭りですね。
    実はおとといベルリンから戻ったばかりで、次回のドイツの旅は以前行ってもう一度どうしても訪れたいと思っている街、カールスルーエ近くの街、St.Martinを検索していてこのホームページに出会いました。
    ありがとうございます。
    いろいろ読ませていただきますね。

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