ヒサコラム 日常にあるジェンダーのオブスタクル〜色による男女差〜

みなさんは、ピンクは女の子の色、ブルーは男の子の色であることを当然のことと思っていませんか?

私は学校で無駄にジェンダー論を勉強してしまったために、子育てをする中で、日常生活であたりまえに存在している色によるジェンダーの相違に違和感を覚えます。子どもに男女の違いを強調し、自分の性別を再確認させていくようなものを「ジェンダー文化装置」だと思って、ちょっと敵視してみたり。。。その装置として、わかりやすいのは色です。

私が小学校の頃、女の子の99%は赤いランドセル、男の子は黒いランドセルを背負っていました。いまは少しずつ色のバリエーションが増えてきたものの、民間の調査結果からもわかるように、男女で親が子供にもたせるランドセルの色には偏りがあります。これはまだまだ、男の子の色、女の子の色というような感覚が、社会に蔓延っているからです。男の子にはやはり黒や紺が多く、女の子には、赤やピンクが目立ちます。

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出典:http://hapihapi.com/?p=421

ドイツでも同様に、男の子と女の子の色には違いがあり、ランドセルの柄も、男の子は車やサッカーの絵、女の子はお花や白馬といったように、非常に男女で偏りがあります。ランドセル売り場は、自分の色はどっちかということを子どもに意識させるきっかけをつくるジェンダー文化装置にすらなっています。子供達は男の子の色、女の子を色で分けて考えさせ、自分がどちらの性に属しているかを認識させるのです。そう、ピンクやパステルカラーを見ると、女の子の色だとほとんどの人が思ってしまうという私たちの感覚を植え付けさせるのです。。。こんな普遍的ではないことが、当然であるかの如く社会で振舞うことに非常に違和感を覚えます。

私は子育ての中で、自分が小さいころから培われてしまっている色に関するジェンダーバイアスをできる限り排そうとしてきました。しかし、幼稚園に入ってからというもの、子どもは親の影響以外のところで、たくさん学んできます。

私がなにげなく濃いめ紫色のトレーナーを長男に買ってきたときのこと。彼は「それは女の子の色だから着たくない」と拒否してきました。日本では、お坊さんや位の高い人が身につけるとされてきた紫を、なんとドイツ育ちの息子は、女の子の色と認識したのです!前者は私の持つ色の偏見。後者は子どもの持つ偏見。まさに自分が育った環境による偏見同士のぶつかりあいが生じました。

また、私がびっくりしたのは、赤やピンクは女の子の色と日本では認識される傾向にあるいものの、ドイツでは赤は男の子的にかっこいい色とされている点です。

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レゴランドの女の子コーナー

つまりは、色による男女という違いの分け方は、国によっても微妙に違うし、時代によっても違うわけで、普遍的なものではないのです。誰かが何かしらの理由で、仕込んだものに過ぎないのです。それは商業的な理由かもしれませんし、わかりやすいようにしたのかもしれません(日本のトイレが赤青の色別になっているように)。色によるジェンダーバイアスは、私たちの生活の中に、かなり根付いてしまっているのです。

 

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レゴランドの男の子コーナー

先日、近所にあるレゴランドで私が目にした光景は、まさにカラーによる男女の相違を強調したものでした。女の子用エリアは、パープルカラーでいっぱいのレゴでできており、男の子用エリアは、赤と黒でできているのです。なるほど、子供たちはこうやって色というツールを使って、ジェンダー化されていくのです。

 

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www.plazastyle.com/plaza/charapla/barbapapa/

私が感心するのは、フランスの絵本、バーバパパです。バーバパパの絵本では、色やアクティビティのジェンダーバイアスが、意識的かどうかはわかりませんが、極力排除されて描かれています。バーバパパはピンクで、バーバママは黒。しかも、パパの方が丸みを帯びているイデタチ。内容も「ここでは女の子だけではなく、男の子もダンスを踊っています」とあります。

子供が幼稚園や学校、友達から受ける影響は回避できないとしても、親として少しでもジェンダーバイアスを排除して意識的に子育てしていくことは、将来的に意味のあることかもしれません。既成概念に囚われすぎないこと、これはブレイクスルーの出発点だと思うからです。

文責 管理人ヒサコ

ヒサコラム 日常にあるジェンダーのオブスタクル〜色による男女差〜 への2件のフィードバック

  1. Erika. のコメント:

    今回も大変興味深く読ませていただきました。
    確かに、色による男女差はどの国でもありますよね。
    ちなみにカラーの世界では、赤が男性、青が女性と言われています。
    昔の宗教画や絵画を見ると、キリストの衣装は赤、マリア様は青で描かれていることが多いです。ドイツ(欧州)の男の子=赤の意識はここからきているのだと思います。
    男の子はこの色!女の子はこの色!と決めつけるのではなく、子供達にも柔軟性を持って欲しいですね。
    ちなみに私は息子にもピンクを着させるのが好きです。

    • hisako のコメント:

      Erikaさま、宗教もカラーやジェンダーとは切りはなせないですよね。我が家も男子にピンク着せてます。逆にかわいいですよね。夫にも着せてますし、父にも着せてます。男子が薄ピンクのポロシャツとか着てると、結構可愛いですよね。

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