森といえばバイエルン地方。スイスとの国境を隔てるアルプス山脈のドイツ側に、バイエルン地方の山々が連なっています。バイエルン地方といえば、ディズニーランドのお城のモデルとなったのノイシュバンシュタイン城や世界遺産のヴィース教会が有名です。日本人の皆さんは、ミュンヘンの観光がてら、そこを見学して満足している方も多いはず。ドイツ人の楽しみ方は違います!
今回は、ミュンヘン出身のグルメなドイツ人に聞いたオススメのバイエルン地方の楽しみ方を教えちゃいます。
私がオススメするのは、バイエルンアルプスにあるAllgäu(アルゴイ地方)です。アルゴイ地方の中にもさらに細かい町名がありますが、私が昨夏訪れたのは、バディンデンラング(Bad Hindelang)という町です。桁違いの大自然と戯れる事ができます。なんといっても空気が おいしい!宿から見える山の呼吸。朝起きて、窓を開けると、山々が呼吸をしているのが見えるんです。
私がオススメの宿はHotel Obere Mühleという家族経営の宿。犬や猫好きな家族なようで、犬連れのお客さんもいらっしゃいました。近くにはゴンドラやハイキングコース、プールなどがあり、のんびりと自然を満喫できます。
http://www.obere-muehle.de(ホテルのサイト)
なによりも、このホテル併設のレストランと山チーズのお店がすごいんです。朝食で食べ放題の山チーズ(Bergkäse)や牛乳は、この地域で作っているもの。熟成年数の異なる美味しい地産チーズを、お土産にたくさん買って帰りました。
また併設レストランでは、地産の鹿・牛肉の料理も絶品でしたが、地産のお魚もおいしくてびっくりです。川魚ですが本当に新鮮なため、オリーブオイルとハーブでグリルしてあるだけなのですが、臭みもなく非常に美味しかったです。子供は野放しにしていても、遊具で遊び放題です。美味しいワインとお食事で大人も満足、子供も満足でした。尋ねると子供用のパスタなどを用意してくれます。
我が家は毎日、朝は呼吸する森の中にジョギングにでかけ、朝ごはんの後は山登りをしました。そして午後はプールや散歩です。数時間かけて山を登りきり、帰りはゴンドラで降りたり、行きはゴンドラで行って、帰りは歩いて降ったりしました。大自然なのでトイレはありませんが、その辺で用をたし放題ですので、ご心配なく。
頂上のレストランで飲む白ビールweißbierは格別でした。ただ、頂上はけっこう寒いので、夏でも防寒着を持っていくことをオススメします。我が家は3歳児連れだったため、トレッキング用ベビーカーで行きましたが、傾斜が激しくものすごい腕の筋肉痛に。。。少しでも手を離すと坂道を落下して危ないので、背負うタイプのものがいいと思います。小学生はややブツブツいいますが歩けます。
この地域ではどこのホテルに泊まっても、ホテル料金の中にバディンデンラングのあらゆる施設(ゴンドラやプール等)の料金が含まれているので、とてもお得です(一部は割引で有料)。
ドイツに来て、海や太陽が恋しくなり、イタリアやスペインへの旅行が多くなりがちですが、暑くも寒くもないドイツの快適な夏も楽しまなきゃ!と最近思い始めました。ノイシュバンシュタイン城を見にいくのであれば、そこから車で1時間半ほど走らせると、アルプスの山麓にある小さな町がたくさんあるので、そこで数日のんびりと過ごされることをオススメします。
こんな空気の美味しいところで大自然と過ごせば、ハイジのようにたくましくも心優しい子が育ち、こんな美味しく新鮮なチーズや牛乳、そして食事を摂っていれば、クララのように病気も治るんだなーと納得する旅でした。みなさんもハイジ気分を味わってはいかがでしょうか?
文責 管理人ひさこ