ヒサコラム 日本のモンスターペアレントとドイツのヘリコプターペアレント


日本では、モンスターペアレントという言葉が定着し、耳にするようになってから久しくなりました。承知の通り、幼稚園や学校に対して、自己中心的かつ理不尽な要求やクレームをする親のことを指します。消費者であるお客様第一主義の日本には、このような親が蔓延る素地があるように思います。お客様である親にたいして、あまり大きな口をきけないというか、とりあえず、腫れ物に触るようように、そのような親を扱い、及び腰でかつ丁重に親へ対応することで、問題を大きくしないよう、相手をこれ以上怒らせないような配慮を要求されているイメージがあります。

しかし一方ドイツでは、労働者第一主義的な雰囲気がぷんぷん漂っており、親が幼稚園や学校にクレームをしても、幼稚園や学校側は、対等な立場で、なんなら上から目線で、自分たちの意見を真っ向から主張してきます。及び腰的態度からは180度異なる姿勢なのです。そんなドイツでは、日本で問題視されているようなモンスターペアレンツは、力を増していく素地がないので、さほど問題視されません。そこは対等に話し合いというか、意見を言い合うことができるからです。 むしろドイツでは、子供をに過干渉、過保護な親たちをヘリコプターペアレント(Helicopter-Eltern) を社会的に問題のある対象として、揶揄しています。このヘリコプターペアレントは、日本でいう過干渉な親、つまり毒親を意味します。そう、ドイツではモンスターペアレンツではなく、このようなヘリコプターペアレントを問題視する傾向が非常に強いです。大きくなっても子どもを学校まで送りにいく親や、子どものやることをいちいちチェックし把握している、あるいは、子どものやるべき事を先回りしてやってあげるような親を、上空で目的物の周りをぐるぐる回っているヘリコプターにたとえているのです。

その背景にあるのは、子どもをひとりの人格として認め、子供の自立こそが、育児の目標であり、その真逆の行動をとる親を軽蔑しているのです。とある研究プロジェクトの一環で行なわれたドイツ人ママの子育てインタビューで 「子供になにを求めますか?育児で重視していることは何ですか?」という質問をしました。それに対し、子供の自立こそが育児の中の目標だとほとんどのママが答えました。このように、学校に何かを求めるのではなく、子を外部から守るのでもはなく、子ども自身に自立を求めているのです。日本ではモンスターペアレンツという言葉ばかりが先走りしてしまい、過干渉な親のヤバさが、どうも雲隠れしている気がします。自分も子どもが自立にむけて、自尊心を摘み取ってないか不安になってきました。あなたの周りにもヘリコプターペアレントはいませんか?私も手を胸に当ててみます。

文責 管理人 ひさこ

ヒサコラム 日本のモンスターペアレントとドイツのヘリコプターペアレント への2件のフィードバック

  1. めぐぐ のコメント:

    今んとこ、、、なっているかもしれません‼(T_T)
    年頃になってもデートに着いていっちゃう母親がいると、メディアに取り上げられていました!こんな親にはならないにしても、信頼関係を構築してちゃんと子離れしたいものです。それにはやはりコミュニケーションは大切かな~。

    • hisako のコメント:

      めぐぐさま、子離れができる主体的な親になりたいですねー。親は親で友達と(夫とも)楽しく過ごしている姿をみせて、子が安心して親離れできるというのが理想です。お互いヘリコプターペアレントになっていたら、指摘し合っていきましょう。

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