校長先生が2人!?ドイツの学校視察から

先日、ドイツの学校を視察してきました。今回お話するのは、そのなかの一つ、小学校から高校まで一貫のシュタイナー校についてです。校長先生とカフェテリアで一緒にランチをしながら、お話を伺っていると、なんと校長先生がふたりいる的な話に。。。

そもそも、この学校施設を見学しにいった理由は”Phase Null”といって、学校を建築する初期の段階から、建築家だけではなく、そこの学校に通う子供たち、父兄、そして、教育者と、実際に学校を使う人たちも、設計の段階から参加するという興味深いプロセスを経て作られた建物だったためです。

もちろん、建物も著名な学校建築家であるHübner氏によるもので、自分たちの家のようにクラスルームをつくるというコンセプトのもとつくられており、開放感のある共有スペースも含め、自分が育った日本の学校からは想像を絶するものでした。

私が一番衝撃を受けたのは、なんと学校の代表(俗にいう校長先生)が、2人いることです。案内してくれていた校長先生は、学校の運営団体(日本でいう社団法人的な団体)から選出された方で、この学校に2人の子供を通わせているお母さんでもあります。1年前に校長先生に任命され、その前はラジオ局で勤務されていたそうです。彼女の主な仕事は、学校の経営です。民間で働いていた経験を活かして、学校経営をまかされているのです。

一方、もうひとりの校長先生は教育者。つまり学校の先生としてキャリアを築いてきた方で、仕事内容は授業カリキュラムをはじめ、先生陣と生徒たちのオーガイナイズを任されているそうです。ふたりは、かなり頻繁にに連絡を取り合いながら、それぞれの専門をいかし、学校を運営しているのです。

このように学校の経営面と教育面の役割分担をすることで、それぞれの持ち前を120パーセント発揮し、学校をより良いものにするというシステムが採用されていました。

翻って日本でも、民間人を学校の校長先生として採用する動きがありますが、校長先生は経営面と教育面の両方の仕事を任されていると思います。いっそのこと、両方のいいとこ取りで、経営担当と教育担当で2人のそれぞれの代表をたてて、仕事を分担し合うというのは、日本でもアリなのかもしれないと思った次第です。民間人を起用すれば、学校教育をわかっていないとヤジが飛び、教育者を起用すれば、経営がわかっていないとヤジが飛ぶ日本。学校教育システム改善の有益なヒントになればなと思います。

文責 管理人ヒサコ

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