ヒサコラム テキトーな国の心地よさ

先日の夏休み期間、電車の運転手さんが休暇で出払っており、電車の運行に支障が出るため、代わりにバスの運転手さんが電車を運転しているというラジオのニュースを聞いた。休暇大国ドイツならではだと微笑ましい反面、何かあったらどうするんだろう?と、問題が起きた時のリスクを憂慮する自分の思考に少し嫌気がさした。そう、日本人はどうもリスクを最小限にとどめ、できる限り回避しようという思考がまず働く傾向にあると思う。

この石橋を叩いて渡る国民性?は、危機管理をしっかりする上で非常に役立つ。しかし、フレキシビリティに欠けるため、柔軟な対応ができない。数パーセントにも満たないリスクばかりに目を向けるより、現状をみて、フレキシブルに対応することで、みんながハッピーになる。休暇を取りたい人はみんな取って、他の人に任せちゃえという行き当たりばったり的な精神とそれを許容するテキトーな組織にあっぱれだと思った。

 

テキトーといえば、先日の小学校の入学式。体育館に新入生と父兄が集められ、きちんとした挨拶もなく開始された。兄弟で座っている子どもたち、恥ずかしくて親の膝に座っている子ども。席のない親たちはなんとなく後ろに立っていた。在校生の出し物もなんとなく始まり、なんとなく終わる。そして、なんとなく式自体も終わった。式という場にもかかわらず、テキトーだなぁとつくづく思う。

 

その後、校内に人々は流れ、親たちが焼いたケーキとともに、オレンジジュースとスパークリングワイン、コーヒーが振舞われた。在校生たちがスパークリングワインを父兄に2ユーロで販売している。とっても気楽にアルコールを校内で出したり、それを子供たちが売ったりする光景は、なんだか笑えてきた。悪く言うと「テキトー」だが、よく言えば「融通がきく」この社会は、リスクばかりに目を向けて、自身をがんじがらめにして動けなくするより、その社会で生きている一員としては、楽だなーと思った。

 

文責 りんごの木管理人 ヒサコ

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