ドイツ式子育てーおとなの死角で空想力を育む

前回のヒサコラムでは、リスクばかりに目を向けないドイツ社会について述べました。小学校の入学式では、子どもがアルコールを校内で売ったり、親が校内でお酒を飲んだり、また、バスの運転手さんが、電車の運転手さんが休暇で不足している時に、代わりに電車を運転するといった例を用いてお話ししました。
リスク回避ばかりに思考が傾いてしまう日本人にとって、ハラハラドキドキなことがたくさん起こるのがドイツでの日常です。社会というのは予想外なことばかりが起きます。だから予測して安全第一で事前に防ぐことが大事だと我々は考えます。でも、よく考えてみてほしいのです。
リスク回避・安全第一で、子供たちを常に監視下に置き、危険なことを一切させないような子育て環境では、彼らが予測不可能な事態に遭遇した時に臨機応変に対応する思考や能力が養われなくなってしまいます。
ドイツ式子育ては、日本人的にはテキトーに見えますが、あまりリスク回避ばかりにとらわれず、思いっきり楽しむという本来の目的に立ち返ることを教えてくれます。
ハード的な側面ですが、幼稚園の中にはたくさんの木があり、そこには木の枝や葉っぱがたくさん落ちています。また、小学校にもたくさんの木や土でできた坂がたくさんあります。つまり、大人の死角が教育現場にも溢れているのです。
とある幼稚園では、あえて子供の世界を邪魔しないために、死角をたくさん作っていると園長先生が教えてくれた園もあるほどです。
子どもだちは守るべき存在であることを超越して、過保護になりがちな現在、子どもは意思を持つひとりの人間であり、クリエイティビティを育むためにも、あえて子どもたちの世界を大人が邪魔をしないような環境づくりとその発想も大切だとおもう今日この頃です。

文責 りんごの木管理人 ヒサコ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください