日本人が多く住むオーバーカッセル地区にある、通称「インディアンプラッツ」という遊び場をご存じでしょうか?ドイツ語では、「Abenteuerspielplatz」、直訳すると「冒険遊び場」となります。
日本人学校から近いこともあり、行ったことのある人も多いのではないでしょうか?ちなみに、誰でも入ることができます。オープン時間はこちらを参照してください(http://asp-ok.de) 毎週月曜日と毎月最後の金曜日は、親の入場禁止がになり、こどもパラダイスを楽しめます!(但し、保護者同伴が必要な6歳以下の子も入れません)
ここでは、遊具はもとより、こどもたちが自由な発想で遊べるしかけがたくさんあり、DIY好きなドイツらしい「小屋づくりゾーン」や、たき火でパンを焼いたり、馬や羊の世話をしたりと、10000m2もの敷地を自由に使うことができます。こどもたちは学校が終わると思い思いに集まり、好きなことをし始めます。
小屋づくりゾーンでは、自分たちでのこぎりなどの工具を使って、自分たちの好きなものを作ることができます。1日で終わらなくても大丈夫。次の日に、昨日の続きからまたもの作りを始められるのです。続けて遊ぶことを保障されることは、日常生活ではなかなかない機会かもしれません。
そして、そこで遊ぶこどもたちのきらきらとした顔。好きなことをして遊ぶときのこどもたちの表情は、万国共通ですね。
実は、この冒険遊び場、日本にもあることをご存じですか?なんと全国に約300もの冒険遊び場があるのです。日本では、プレイパークと呼ばれていることも多く、この名前なら知っているという方もいるかもしれませんね。今回は横浜市にある「まんまるプレイパーク」というひとつのプレイパークについてご紹介したいと思います。
まんまるプレイパークのモットーは「自由な発想で自由に遊ぶ」です。決められた遊具で遊ぶのではなく、こどもたちが自分で遊びを作りだします。プレイリーダーと呼ばれる遊びのプロ(!)が、その時のこどもたちの様子を見ながら楽しい仕かけを作ってくれます。
一番人気は、まんまるプレイパークがある公園にある竹林から切り出した竹で作った竹タワー。小さい子は一番下の竹によじ登り、大きい子たちはてっぺんから悠々とプレイパークを見下ろします。時にはそこから隣の木に乗り移り、滑車ロープでターザンごっこも。
森の中に入って薪を拾ってきて、たき火でパンを焼いたり、「流しそうめんがやりたい」と、おこづかいでそうめんを買ってきてゆで始める小学生も。
子どもの「やりたい」を、子どもが自分で考えて、自ら実行する。そんなチャレンジができる場が、プレイパークなのです。プレイリーダーや、その場にいる大人たちは、そっとそれを見守ります。危険なことがない限り、極力「ダメ」とは言いません。
小さい子どももたくさんいます。夢中でどろんこ遊びをする子、ひたすら落ち葉を拾ってくる子。親も、「プレイパークは汚れるところ」と、割り切って、どんなに服が汚れようが、水びたしになろうが、着替えとタオルを手に、笑顔で見守ります。
子どもと二人きりだとダメだと言ってしまうようなことも、プレイパークだとなぜか笑顔で見守れたりするのです。ここは、お母さんたちにとってストレスの少ない場所でもあるのですね。
日本に帰国されると、ドイツのようにのびのびと遊ばせられる公園がない。。。と嘆く前に、日本でも近くにプレイパークがないか、探してみてくださいね。
また、夏休みに日本に一時帰国される方もぜひ!(プレイパークによってはお盆前後がお休みのところもありますので、事前にHPなどで確認されることをお勧めします)!
全国の冒険遊び場紹介(検索はこちら)
http://bouken-asobiba.org/play/
まんまるプレイパークHP(横浜市都筑区)
文責: りんごの木レポーター まる子