ヒサコラムーマスク着用義務のお客とマスクをしない八百屋のおばちゃんの事例から学ぶこと

もともと、労働者の権利がやたらと強いドイツ。お客様は神様というノリで日本から来ると、強烈なショックを受けます。このショックはサービスの質の悪さから来るのですが、一方で労働者が守られているという観点からは関心することもあります。このコロナ渦でも、ドイツでは¥きちんと労働者を守るということは大事にされているなと再確認しました。

日本から来た友人は、格安スーパーのレジのおばさんが、飲み物を飲みながら、椅子に座ってレジを打っている姿にびっくりしていました。私には見慣れた光景です。立っていようと座っていようと、乾いた喉を潤おそうと、お客さんには直接的にサービスのパフォーマンスに悪影響はないわけで、働く方にとって少しでも心地よい労働環境であれば、座ってレジを打つことはいいことだと思います。さらにコロナ時代のスーパーでは、お客さんは店内でのマスク着用が義務付けられています。最近では、プラスチックの衝立(ついたて)で、レジに座るスーパースタッフとお客さんを隔てているのが標準化してきています。しかも、お店によっては、お客さんはマスク着用義務ですが、レジスタッフはマスクを着用していないことが多いです。確かにずっとマスクを着用するのは、働く環境として慣れないし、心地悪いのでしょう。私の通う八百屋さんでも、働いている方たちはマスクをせず、コーヒー飲みながらレジを売っています。
考え方としては、八百屋さんで働いている人を守るためにも、お客さんはマスクを着用しなければならないのです。もちろん、他のお客さん、さらには自分自身をコロナから守るためにお客さんはマスクをしなければならないのですが、逆もしかりとはなっていない。お客さんを守るために、八百屋さんのスタッフはマスクをしなくてもいいわけです。むしろ、心地よい労働環境が大事にされ、マスクの義務はお客さん側に課されているのです。
お客様第一主義の日本とは全く異なるこの発想は、ただただオモシロいなと思っています。その根底には、働く人には心地よく働く権利があるという考えがあるのだと思います。労働者の権利が強過ぎて、権利ばかり主張されてお客さんに質の良いサービスを提供できていないという弊害もありますが、直接的にお客さんに利害が被らないのであれば、働く人の環境をもっと心地よくしていくことも大切なことだとドイツで学びました。
文責 りんごの木管理人 ヒサコ

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