家事や育児を「無償労働(unpaid work)」として、労働市場の有償労働と対比することで、明らかにしたのはマルクスフェミニズムの功績である。日本では上野千鶴子氏がこの言葉を使用し、フェミニズム経済学ではこの無償労働が多く論じられることになった。ここで紹介する助産師の永田佳子氏による記事の中では、この無償労働をさらに、ママの視点から細かく分類し、可視化された「名もなき家事」を紹介してくれている。その内容は当たり前なようで新鮮であり、非常にセンセーショナルである。
例えば「ゴミ捨て」と一言でいっても、そこには細かいTo Doがあって、ゴミ捨てという家事のカテゴリーが成立していることを明らかにしているからだ。つまり、ゴミ捨てと一言でいっても、それはゴミをポイっと捨てる行為だけではないのだ。その背景には、何リットルのゴミ袋を購入し、ゴミを分類し、ゴミを捨てたあとにも、適した大きさのゴミ袋を新たにゴミ箱につけるという仕事までを総称して「ごみ捨て」となる。助産師の永田佳子氏は、ママの産後の子育て&家事を少しでも楽にするためにも、妊娠中に家事や育児には何があるのか、あかちゃんのいる新しい生活が始まる前にその準備として、夫婦で具体的な話し合いをもつ必要性をやさしく説いている。ぜひ、これから出産する方にはこのブログを一読していただきたい。
↓こちらが助産師 永田佳子氏のブログ
https://www.yoshiko-hebamme.com/post/名もなき家事
りんごの木管理人 ヒサコ