Honigさんの出産体験記

投稿名 Honig
出産年月日 2017年春
分娩方法 帝王切開

◎なぜこの病院を選んだのか?
1. 見学会で案内をしてくれた助産師さんと産科の医師の説明が丁寧で、良い印象を持ったため
2. NICU、小児科特定集中治療室を併設しているため
3. 産科のフロア全体がリノベーションされているため、開放的で温かい雰囲気があり、リラックスできそうだと思ったので
4. 家族部屋の用意があるため

◎お産の流れ・感想
事前の打ち合わせミーティングでPDAを希望する旨お伝えしていたので、陣痛が来て病院に着き、手続きが終わってすぐにPDAの処置についての説明を受けました。その後子宮口の開きをよくするのと痛みを和らげる為、助産師の方が鍼治療をしてくれました。この鍼治療に関しては、ほとんど効果を感じませんでした。
その後時間をおいて2回PDAを受けましたが全く効果がなく、12時間経っても子宮口が3センチしか開かなかったので、産科の医師二人とどのような対応にするか話し合いをしました。その時点で既に破水してから12時間以上経っており、かつ子宮の中には羊水がほぼ無い状態でした。
この話し合いにおいて、医師二人の意見が真っ向から対立し、一人の医師(インターンを終えEVKに来て3年目のレジデント、Assistenzärztin)は陣痛促進剤を投与して普通分娩で頑張ってみるようにと言い、もう一人の医師(医長、Oberärztinの女医)は回旋異常かつ子宮口の開きが遅いため至急緊急帝王切開するようにとアドバイスをくれました。最後は本人の決断だということだったので、お産のリスクが低い分娩方法を選択し、医長のアドバイス通り緊急帝王切開でのお産をお願いしました。その際、医長に手術を担当してほしい旨ご本人にお伝えしたところ、快く引き受けてくださり、初めはレジデントが処置をする予定でしたが急遽医長が執刀してくれることになりました。計2回PDAを受けた後、頭が朦朧とする中でこのような話し合いを行うのは正直辛かったですが、「お腹の赤ちゃんの安全」だけを最優先に考えて決断しました。
緊急帝王切開が決まってから、縫合までにかかった時間は約30分、全く無駄の無い流れでスムーズな処置が行われ、麻酔を3回打って震えが止まらない中でも、麻酔医から分かりやすく簡潔に説明を受けていたので心配が軽減されました。手術中も麻酔医が常に顔の横で処置の説明をしてくれたおかげで、恐怖心が薄れたように思います。
入院期間は4泊5日でしたが、その間に執刀した医長本人が傷口の状態を確認に来てくれて、手術後のケアもしっかり行われているという印象を持ちました。
家族部屋を希望していたので、入院期間中ずっと家族部屋で過ごすことができ、主人とリラックスして子供のお世話をすることができました。日本から来ていた母も、他の入院患者さんに気兼ねすることなく病室で私たちと一緒に食事したりして、ゆっくりと孫との時間を楽しむことができました。ちなみに家族部屋の宿泊料金は一泊EUR 130でした。
助産師さん達の対応もとてもよく、病院に着いてからお産まで、彼女たちのサポートのおかげで安心してお産に向き合うことができたと思います。
ただ一点、退院当日の朝6時に退院を告げられたのには驚きました。「希望すれば個室から大部屋に移動して数日入院してもいいですよ」と言われましたが、せめて前日の夜にでも言ってもらえれば、余裕をもって退院(もしくは部屋移動の)準備ができたと思います。帝王切開でお産をした場合、体が思うように動かないので、準備に時間的(かつ精神的)な余裕を持てるよう配慮してもらえたらより良かったかと思います。

◎これからドイツで出産する人へのアドバイス
事前にいくつかの病院の見学会に足を運び、自分の目で見て病院を選ぶことをお勧めします。それぞれの病院に長所、短所がありますので、胎児や母体になんらかの異常が生じる等の最悪の自体も勘案した上で病院選びすることが大事だと思います。インターネットや口コミの情報だけでなく、自分の足で得る情報の重要さを痛感しました。
事前の病院でのミーティングで、PDAや家族部屋等の希望があればはっきり伝えておくことが大切です。どんなお産にしたいか、産んだ後のお世話はどうするかといった点についてパートナーとしっかり話し合い、病院とのミーティングで伝え忘れることなどが無いように、希望事項をリストアップしていくことをお勧めします。
また、入院中不安なことや疑問があれば、回診を待っているのではなく、自分から積極的に助産師や看護師に話しかけて質問すると良いと思います。ドイツの病院では、黙って助けを待っていても「何の質問も問題も無い」と判断されてしまうので、分からないことや不安なことがあればすぐに声に出して答えを求めることが大事です。そうすれば、ちゃんと回答が返ってきますし、自分の中の不安もだいぶ軽減されるかと思います。
個人的には、出産後の授乳指導がとても大事だと思うので、授乳指導の専門家がいる病院を選択すると尚良いと思います。また、産後3日目に子供が熱を出した際、上のフロアにあるNICUの小児科の医師がすぐに駆けつけて治療にあたってくれたので本当に助かりました。妊娠中何の異常が無かったとしても、産後新生児の健康状態に何かあった異常が生じた場合、病院を移らず同じ建物の中で治療が完結することの利点を実感した出来事でした。EVKはNICUと産科の連携がうまく取れている病院だと、個人的な経験から感じました。

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