入園・入学の流れ

☆日本からIntegrativの保育施設や特別支援学校に編入する場合

日本で既に何らかの診断が下りている場合は、英文の出生証明書、診断書を持参すれば、入園入学にSPZ、保健課医師の診断は不要。直接希望の施設に問い合わせをして、見学、相談、申し込みは手続きをする

たいていの場合、ご主人が先に渡独、家族は後からというパターンになるかと思いますので、お子様の状況、要望等を説明できるよう、あらかじめ整理してから見学されると良いと思います。

 

ただし、もしヘルパーを希望するのであれば、下記の書類と共に、市の福祉課(Sozialamt)に申請が必要です。

・SPZの所見

・健康保険証

・障害者カード*(日本の障害者手帳に該当するもの)

・介護保険手当ての給付決定書*        *渡独時点では所有していないものなので、提出の必要なし

申請後、市の保健課より通達があり、医師による健康診断を受けて最終的に判断されます。

特に小学校の場合は、学校側から要請されるケースもありますが、Integrativの保育施設への入、転園では、個別の付き添いがなくても大丈夫なことが多いです。

全ての結果が出るまでに、数ヶ月以上かかるのですが、必要書類の関係で、本人の渡独後でないと申請ができません。その間、学校側の判断で午前中のみの授業に変更され、送迎バス付きの支援校に転入した場合でも、親が毎日学校まで迎えに行かなくてはならないという例もありますので、その点ご留意下さい。参考までに、ヘルパーの更新は1年ごとなので、後々辞退する事も可能です。

 

☆ドイツで生まれ育っている場合

1)かかりつけの小児科で、発達遅れの可能性など気になる点が認められると、SPZ受診を勧められ、近くの該当施設を紹介される

SPZの正式名称は、Sozialpädiatrisches Zentrumで、子供の心身の発育チェック、必要な療育の提案及び施設紹介、各種相談等、窓口的な役割を果たしています。

デュッセルドルフ市では、Uni-Kliniken, Evangelishe Krankenhaus, Kaiserswerther Diakonieの3病院内にSPZがあります。各センターによって、チェックの仕方、項目が多少異なり、検査の必要日数も違うようです。(例えば、Diakonieでは、一度の診断に、計3〜5回の受診が必要)

他に、Sana Klinik Gerresheimには、SPZとしては存在しませんが、自閉症や発達障がい等、子供が抱える種々の課題に特化した外来があります。

2)SPZの受診予約を取る

ドイツでの予約は、電話の方が確実で、メールでの問い合わせは、無視されることがよくあります。また電話も、一度で繋がる方が珍しく、何度もトライしなければなりません。予約の日取りは、先になることが多く、数ヶ月から半年以上待つこともあります。

尚、デュッセルドルフ市のUni-Kliniken(大学病院)には、ジャパンデスクが設置されており、日本人スタッフのサポートがあるので、語学に自信のない方には特に、利用しやすいかと思います。

http://www.uniklinik-duesseldorf.de/japanese-patients/

 

3)SPZから勧められる保育施設や学校への問い合わせ&訪問

SPZでは、診断結果を元に、療育や入、転園、入、転学に関する助言が受けられます。ただし、具体的な施設名を挙げるのではなく(希望すれば、調べてリストはもらえます)、例えば、どういった点に重点を置いている学校に行くべきか、という具合に、道筋指南と言うと、わかりやすいかもしれません。

また、SPZは予約から診察、結果説明と、全てが終了するまでに、通常数ヶ月はかかります。もしドイツ語の知識をお持ちであれば、自分で先に検索して問い合わせをするのもお勧めです。特に保育施設については、前述した通り、早めに決断、行動する方が良いと思います。

※ 検索の仕方は、下記にて改めてご説明します。

もし、SPZからの情報だけでは満足できない場合は、市の担当課(Jugendamt, Schulamt) に相談することも可能です。

一番難しいのは、障がいが軽度の場合でしょうか。日本人学校やインターナショナルスクールへの編入をお考えであれば、個々の状況によって対応も異なると思われますので、とにかく一度、該当校に直接ご相談されることをお勧めします。

 

☆ドイツで生まれ育ち、就学前に何らかの障がいが判明している場合の小学校入学の流れ(デュッセルドルフ市の場合)☆

1)毎年10月に、次年度の入学申し込み期間が3日設定されており、対象全児童の家庭には、事前に通達が届く。

2)希望する学校にて、本人を帯同して申し込み手続きをする

普通級に入れたい場合は、その際に事情を説明、相談します。最初から支援校を希望する場合は、支援校に事前に連絡をし、その学校で手続きをすることになります。

※デュッセルドルフの支援校は2017/18年度の時点で、知的、視覚、聴覚障がい等、重点を置く障がいの種類によって分けられており、公立私立含め、計6種類、13校(うち、私立2校は、同系列校の初等部と中等部なので、実質12校)あります。公立校の場合、例えば知的障がい対象の学校は計3校あり、居住地区により、どの学校に通うかが決まります(越境通学は可能ながら、送迎バスが利用できなくなる)。校区が不明な場合は、Schulamtもしくはいずれかの学校に直接問い合わせるとよいでしょう。

 

この段階では、障がい等の有無に関わらず、その学校への入学は保証されていません。一般的には、正式決定は2〜3月に、障がい等のある場合は、各種検査の進行具合により、もう少し遅れることもあります。

 

3)支援校への入学希望、あるいはヘルパー付き添いでの普通校への入学等、何らかの支援を希望すると、Ausbildungsverordnung sonderpädagogische Förderung(略してAO-SF、俗にはGutachtenとも言う)という評価が行われる

 

通常、申請は入学手続きをした学校を通じて行われます。希望する支援校から1名、居住地に一番近い学校(普通級希望の場合は、本人の障害に対応している支援校)から1名が来園し、子供の様子を見学、担任の聞き取り等をした上で、支援の必要性や、その内容が判断されます。親の立ち会いは可能ですが、義務ではありません。結果については、後日、口頭で説明を受ける機会が設けられます。

4)同時進行で、市の保健課(Gesundheitsamt)所属の医師による診察を受ける

通常は、全入学予定児童に対して順次、保健課より日時の通達が届くのですが、例えば普通級に通わせたい、1年入学を遅らせたい(現在は許可されにくい)等、判断に時間がかかると思われる場合は、保護者の方から保健課に連絡して予約を取ると、事が早く進みます。

5)3、4の診断結果を元に、市(Schulamt)から入学許可通知が届く(異議申し立ては可能)

 別途、ヘルパーの派遣の可否についても通知が届く

※入学後に、障がい等が原因での転校や、在籍する学校での各種支援の必要性が生じた場合は、学校に相談した上で、上記の3からの流れになります。(市の判断で、4の診察は不要とされる場合もある)

 

園の見つけ方

デュッセルドルフ市の場合、i-punktというサイト内のKita-Nabigatorで、全保育施設を所在地区、保育最小年齢、保育時間等、条件を絞って検索ができます。(ただしドイツ語のみ)

https://duesseldorf.kita-navigator.org/suche/

見学や相談は個別にコンタクトを取るが、入園の申し込み(Anmeldung )は、こちらのサイトから行います。とにかく、単純に受け入れ可能な園を探すには、後半にある”Sonstige Betreuung”の

“Gemeinsame Betreuung von Kindern mit und ohne Behinderung”の項目にチェックを入れると良いが、膨大な数になるので、更にその下の”Besondere Angebote der Kitas”

の”heilpädagogischer Förderbedarf”にもチェックを入れると、より確かな支援が期待できる園が検索できるのでお勧めです。地域によって偏りがあるので、海外から越してくる場合、もし可能ならば、ある程度入園の目処を付けてから居住地を決めた方が、日々の送迎が楽になるのは確かです。

ちなみに、保育園Kindertagesstätteは、共働き家庭が優遇される部分はあるものの、専業主婦(主夫)家庭でも入園可能。

 

特別支援学校の見つけ方

☆デュッセルドルフ市内の特別支援学校一覧

https://www.duesseldorf.de/nc/schulen/themen-von-a-z/schulen-in-duesseldorf/foerderschulen.html

各校がどの障害に対応しているかは、学校名をクリックして、名前の部分でご確認ください。

 

・Förderschwerpunkte Lernen und Emotionale und Soziale Entwicklung  =学習&情緒 (計4校、うち私学2校)

・Förderschwerpunkt Hören und Kommunikation =聴覚(1)

・Förderschwerpunkt Geistige Entwicklung =知的(3)

・Förderschwerpunkt Sehen =視覚(1)

・Förderschwerpunkt körperliche und motorische Entwicklung =身体(1)

・Förderschwerpunkt Sprache =言葉(2)

 

☆その他の自治体の場合は、”Förderschule + 自治体名” で検索して下さい

※今後、実際の内容が社会状況により変更が生じる可能性も十分にありますので、予めご了承下さい。