ドイツでの誕生日は、祝ってもらうものではなく、お友達をもてなすイベントとして存在します。
幼稚園、学校、会社など、どこにでも自分の誕生日の日には、誕生日の本人がケーキを焼いて持っていきます。誕生日会は、友達を招いて振舞うというのが普通です。
蛇足ですが、幼稚園や小学校で注意すべきは、日本の典型的なお誕生日ケーキ、つまりは生クリーム系のケーキは持っていっては煙たがられるということ。そもそも子どもは生クリームべっとりなケーキよりも、チョコマフィンを好むので、グルメ国ニッポンをアピールしたふわふわケーキがんばって作っても、不人気に終わります。一度経験して学びましたので、加筆しておきます。
それはさておき、先日幼稚園のお友達のお誕生日会に招かれ、なかなか素敵なアイデアのお誕生日会だったので、このアイデアは学びたいなと思い、ここにレポートさせていただきます。
それはDer Basti-Busというサービスを利用したものでした。ドイツ語で工作することをBastelnといいますが、その名のとおり、バスの中で工作をするというサービスです。
4歳から12歳くらいの子どもがターゲットで、10~15人くらいまでの子供がこのバスの中で工作できます。予約をしておくと、いくつかのモチーフがあるので、子供が好きそうなモチーフをひとつ選んで予約しておきます。
このバスティブスの紹介したいと思った素敵な点をいくつか紹介します。
▪家の前まで来てくれる
予約した日時に、指定した場所までバスが来てくれます。例えば、家の前の道路に来てもらって、そこで子供たちは2~3時間ほど工作をします。家の中ではケーキを食べるくらいにして、あとはバスで過ごして解散すると、子供たちを10人呼んでも、家はカオスになりにくいです。
▪社会貢献ができる
このバスを営む団体は、世界中の貧しい恵まれない子供たちをサポートするという社会貢献をしている団体なので、このバスを利用することで、貧しい子供たちを助けるということに間接的であれ貢献できます。バスで工作をする子供たちも楽しんで、それを通して他の子供達も少しでもハッピーになれるというこのWin-Winな感じが、とても素敵だと思いました。
詳しい活動はこちら→ http://www.basti-bus.de/html/projekte_des_vereins.html
▪季節を問わない
うちの子は誕生日が冬なので、外は寒すぎてお庭などでの素敵なお誕生日はできません。だからといって、いつも室内遊技場のボッボリーノやオキドキばかりでは、ありきたりになってしまう。そんな冬でも季節問わず楽しめるのはひとつの醍醐味だと思います。
▪工作だけでなく、縫い物バスも登場
これは比較的新しいそうですが、Näh-Basti-Busがあります(8歳以上の子ども対象)。ドイツ語でnähenは縫うという意味。縫い物を10人~15人の子供がバスの中ですることができます。かばんを自分で作るということを通して、子どもは自信を持てますし、なによりもお友達と楽しく一緒に作るというのは、素敵なメモリーになるなと思います。
今後、りんごの木でもぜひ、ひとつのイベントとして、このバスをオーダーしようと考えていますが、お誕生日会や送別会など、子どもの大事な記念日にぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
▪予約の詳細
こちらがBasti-Busのサイトです。http://www.basti-bus.de/index.html
- 10人までのミニバスと15人までの大きめバスがあるので、予約時はどちらか伝える
- 14日前までに必ず参加者人数と希望の工作したいモチーフを伝える
- だいたい休憩を入れて2時間かかります
- 値段は6人で平日118ユーロ~、週末130ユーロ~
興味のある方は、サイトから問い合わせをしてみてください。あ、もちろんお誕生日会の場合は、お誕生日の子どもの親がすべて負担します!
レポート: 管理人ヒサコ