オランダでの出産レポ!産後2時間で退院!

オランダがロックダウンという中、さくっとオランダで出産したハナさんを訪れてきました。産後10日という産みたてほやほやのところ、オランダでの出産について語って頂き、その語りをりんごの木管理人ヒサコがレポいたします。

まず驚いたのが出産して、2時間で退院させられるという驚愕の事実!!!もちろん母子に問題がある場合は退院を遅らせることもできるそうですが、
基本的には2時間。安産だったハナさんは破水から病院に行き、2時間で出産しているため、合計4時間の病院滞在ということになります。もう驚きが隠しきれません。

一体この4時間に何があったのか。オランダの出産事情をハナさんの語りから垣間見たいと思います。

破水をすると日本では即入院になりますが、オランダでは24時間以内なら大丈夫という、そもそもの前提の違いからハナさんの出産レポはスタートします。今回は2人目の出産になるため、ちょろちょろ破水している状態で、まず上の子をお友達の家に預け、夫とともに病院へ向かいます。19時すぎに病院へ着くやいなや、分娩室へ直行。まずはバランスボールに座ったり、温かいお風呂に入ったりして、産気を促してくれます。この辺まではなんとなく想像がつきます。

いざ出産!っていう時には、もともと予約していた助産院の助産師さんとともに、産後ヘルパーさんというドイツにも日本にもない大切な存在が現れます。なんとオランダでは、助産師さんだけでなく、産後ヘルパーさんを予約することができます。ドイツでは出産時のHebamme(助産師)とは別に産後ケアのHabammeさんを予約するシステムがありますが、まあ似たようなものかと思ったら、大間違い。

オランダの産後ヘルパーさんは、産気づいたところから連絡をし、病院に集合してから、お産の手伝いもしてくれるんです!助産師さんとタックを組んで出産をサポート。そのおかげもあり、4回いきんで2時間足らずで出産できたとか。お医者さんは、なにか問題がある場合は現れる体制になっているそうですが、ハナさんの場合は問題がなかったため、お医者不在で行われました。オロを出して、臍の緒をパパが切って。。。と産後処理をしながら、産後ヘルパーさんは、赤ちゃんに洋服を着せて、着々と退院の準備を手際良くしていきます。

もう退院まで2時間を切っているわけです。そんな中でも、オランダの出産にちなんだ「伝統」とされるお祝いごとは欠かしません。写真にあるようなトースト生地の上にバターを塗り、その上に砂糖菓子を載せたものを、女の子ならピンク、男の子ならブルーらしく、生まれてすぐに社会的ジェンダー化が始まっているのにも驚きましたがその論点は別紙に譲るとして、そのお菓子を出産した家族が通常は家族が家で訪問者に振る舞うそうですが、外国人であるはなさんには、助産院の時産後ヘルパーさんがカフェテリアから持ってきてくれて、その儀式をその場で行ってくださり、オランダ文化の洗礼をうけたそうです。味は写真からの想像通り美味しくないそうです。

もちろん、助産師&ヘルパーさんは完食。これが好きじゃないと助産師さんも産後ヘルパーさんも務まらないオランダのようです。

出産証明書を退院の時に助産師さんに出さねばならず、そこには生まれてきた子供の名前が必要になります。つまり、ドイツでは3日ほどの猶予がありますが、オランダは待ったなし。産後2時間以内に子どもの名前も公的書類に書く必要があるのです。顔を見てから決めようなんて呑気なことは言っていられません。そうこうしていると2時間が経過してしまいます。

さて帰宅の時間がやってまいりました。生まれたての新生児は洋服を着させられて、MaxiCosiにすっぽりと入っており、いざ自宅へ。助産師さんにはママに「ひとりで歩かくな」、パパには「ママを一人で歩かせるな」と口を酸っぱくするほど言われます。だったら、もう少しいさせて欲しいというのが正直なところですが、そうは問屋が卸しません。

車までは車椅子を使わせてくれますが、車に乗るともう車椅子はありません。家に着いて、駐車場から家まで50m、2回意識がなくなり、倒れてしまったそうです!パパの話によると、20秒ほど意識がなく、白目を剥いていたと。それが2回も繰り返されたのだから、妻を「死んだ」と思ってしまったのには無理もありません。今もトラウマになっていると言います。結局、隣の家のおじさんを呼び出し、二人がかりで夜な夜な死体を運ぶかの如く、上半身と足もとを持って家まで運んだそうです。

産んで2時間しか経ってないわけですし、ホルモンのバランス如何の前に、700ccも出血しているわけです。2時間で返すのにはどうも無理があるように思えます。

産後ヘルパーさんは、「産後」というだけあって、出産中だけでなく、産後にパワーを発揮してくれます。分娩室の片付けを終えて、家に駆けつけてくれたそうです。ふと「家と病院が遠かったら、無駄とリスクしかないので、もう少し長く病院にいさせてあげればいいのに。。。」とハナさんの話を聞きながら、私は熱く意見してしまいました。

ともかく、産後2時間で退院し、2度の意識がなくなる事件を経て、無事に自宅のベッドに到着。その日から1週間は産後ヘルパーさんが、家の事、赤ちゃんのこと、ママの事をお世話してくれます。1日6時間で7日間、家に来てくれます。ドイツのHebammeさんは母子の健康管理がメインですが、オランダの産後ヘルパーさんは、それに加えてそうじ、アイロンがけ、片付け、料理までなんでもしてくれるそうです。

どうやら、オランダでは家で出産するというのがマジョリティのようで、妊娠がわかった時点で保険会社から「自宅出産パッケージ」が送られてくるそうです。そこにはオロを処理する際のビニールシートやガーゼ等が入っているそうで、自宅出産を前提とした贈り物が届くそうです。ドイツの我が家から車で40分ほどのオランダで、こんなにも出産文化が違うというのに驚きです。アムステルダムやデン・ハーグでは日本人の産後ヘルパーさんがいるそうで、予約できるというのも話していました。

産後2時間での退院劇はこれで終わりなのですが、欧州ならではの「労働者」の働く環境を手厚く守るというシステムについて追記させてください。

出産したママの自宅でのベッドの高さが床から70cm以下の場合は、労働者である産後ヘルパーさんの腰を痛めてしまう恐れがあるため、写真にあるようなベッドの足の下につけて、ベッドの高さを高くするというナゾなものが貸し出されるそうです。産後のママの立場で%lock][lock]=164398621681のも慣れたベッドの高さで生活できると思いきや、産後の1週間は産後ヘルパーさんの腰がヘルニアなどのリスクに晒せれぬよう高くされたベッドで過ごすことを余儀なくされるのです。

2時間で産みたてほやほやのママを退院させるだけでも驚きですが、輪をかけて労働環境を守るというのがこんなところに徹底されているのにも驚かされました。2022年になり、一番初めに驚いたカルチャーショックでした。

文責 りんごの木管理人 ヒサコ

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